ここでは、OSの基本的な設定やOSやパッケージのアップデート方法などを行います。
まずは、OSが起動することを確認します。
rootユーザでログインできることを確認します。
ifconfig -a
コマンドで、ネットワークインターフェースの設定がされていることを確認します。
bsdconfig
コマンドで、キーマップの設定を行います。
「7 console」を選択します。
「3 Keymap」を選択します。
「Japanese 106」を選択します。(Jキーを押すことで、頭文字Jまでジャンプできます)
選択が終わったら、「X Exit」を選択してbsdconfigのメニューを終了します。
次にsshd(セキュアシェルサーバ)の設定を行います。使いにくいコンソールから早く脱却したい!
# cp -p /etc/ssh/sshd_config /etc/ssh/sshd_config.orig
# vi /etc/ssh/sshd_config
設定ファイルをコピーしてから、viコマンドで編集します。
直すところは、
# service sshd restart
で、sshdを再起動します。
自分が普段使っているのはWindowsなので、Teratermからおうちサーバに接続します。
rootユーザ直撃で、ログインできることを確認しました。
インストール時にlocal_unboundを有効にしました。その設定を確認しておきます。
root@cafe:~ # cat /etc/resolv.conf
search lo.zeke.ne.jp
# nameserver 2001:2c0:cd03:ca00::4
nameserver 127.0.0.1
options edns0
/etc/resolv.confの内容を確認すると、インストール時に指定した、ローカルのネームサーバがコメントアウトされていて、自分自身を参照するように変更されています。
root@cafe:~ # cat /etc/unbound/unbound.conf
# This file was generated by local-unbound-setup.
# Modifications will be overwritten.
server:
username: unbound
directory: /var/unbound
chroot: /var/unbound
pidfile: /var/run/local_unbound.pid
auto-trust-anchor-file: /var/unbound/root.key
include: /var/unbound/forward.conf
include: /var/unbound/lan-zones.conf
include: /var/unbound/control.conf
include: /var/unbound/conf.d/*.conf
unboundの基本設定は、問題なさそうです。インクルードされているファイルも確認します。
root@cafe:~ # cat /var/unbound/forward.conf
# This file was generated by local-unbound-setup.
# Modifications will be overwritten.
forward-zone:
name: .
forward-addr: 2001:2c0:cd03:ca00::4
ローカルのネームサーバにフォワードしていますね。ローカルネームサーバはプライベートなIPアドレスのホスト名も定義しているので、これで問題ありません。
root@cafe:~ # cat /var/unbound/lan-zones.conf
# This file was generated by local-unbound-setup.
# Modifications will be overwritten.
server:
# Unblock reverse lookups for LAN addresses
unblock-lan-zones: yes
insecure-lan-zones: yes
unblock-lan-zonesが有効なので、プライベートなLANのIPアドレスもローカルネームサーバに問い合わせを行います。ローカルネームサーバがない場合、どちらもnoにしておけばいいんじゃないかな。
root@cafe:~ # cat /var/unbound/control.conf
# This file was generated by local-unbound-setup.
# Modifications will be overwritten.
remote-control:
control-enable: yes
control-interface: /var/run/local_unbound.ctl
control-use-cert: no
これは、デフォルトもままでいいんじゃないかな。
root@cafe:~ # ls /var/unbound/conf.d/*
ls: No match.
root@cafe:~ #
他にはありませんでした。
root@cafe:~ # grep unbound /etc/rc.conf
local_unbound_enable="YES"
root@cafe:~ # service local_unbound status
local_unbound is running as pid 418.
root@cafe:~ #
local_unboundが自動起動するように設定されていて、起動中であることを確認しました。
root@cafe:~ # drill @127.0.0.1 google.com
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, rcode: NOERROR, id: 59681
;; flags: qr rd ra ; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;; google.com. IN A
;; ANSWER SECTION:
google.com. 300 IN A 172.217.175.110
;; AUTHORITY SECTION:
;; ADDITIONAL SECTION:
;; Query time: 134 msec
;; SERVER: 127.0.0.1
;; WHEN: Tue Sep 15 00:07:15 2020
;; MSG SIZE rcvd: 44
root@cafe:~ #
drilllコマンドで動作確認しました。ばっちりですね。
インストール時にntpd、ntpdateを有効にしました。その設定を確認しておきます。
root@cafe:~ # grep -v ^# /etc/ntp.conf | grep -v ^$
tos minclock 3 maxclock 6
pool 0.freebsd.pool.ntp.org iburst
restrict default limited kod nomodify notrap noquery nopeer
restrict source limited kod nomodify notrap noquery
restrict 127.0.0.1
restrict ::1
leapfile "/var/db/ntpd.leap-seconds.list"
root@cafe:~ #
(/etc/ntp.confの内容をコメント行と空行を除いて表示してます)
ntpサーバとして、0.freebsd.pool.ntp.orgを指定していますね。ローカルなntpサーバでも良いですが、他によさそうなものを探して見ます。
ふつーであれば、nictかmfeedを使いますが、今回はあえて、pool.ntp.orgを使います。以下のように設定ファイルを変更します。
root@cafe:~ # cp -p /etc/ntp.conf /etc/ntp.conf.orig
root@cafe:~ # vi /etc/ntp.conf
root@cafe:~ # diff /etc/ntp.conf /etc/ntp.conf.orig
32c32
< #pool 0.freebsd.pool.ntp.org iburst
---
> pool 0.freebsd.pool.ntp.org iburst
40c40
< pool 0.JP.pool.ntp.org iburst
---
> # pool 0.CC.pool.ntp.org iburst
root@cafe:~ #
pool 0.freebsd.pool.ntp.orgをコメントアウトして、コメントとして定義されていたpool 0.CC.pool.ntp.orgを日本用に書き換えて有効にします。
root@cafe:~ # grep ntpdate_config /etc/defaults/rc.conf
ntpdate_config="/etc/ntp.conf" # ntpdate(8) configuration file
ちなみに、ntpdateも/etc/ntp.confを見てるので、この変更はntpdateにも有効です。
root@cafe:~ # service ntpd status
ntpd is running as pid 613.
root@cafe:~ # service ntpd restart
Stopping ntpd.
Starting ntpd.
root@cafe:~ # service ntpd status
ntpd is running as pid 1350.
root@cafe:~ #
設定を反映させるために、ntpdを再起動します。
root@cafe:~ # ntpq -pw
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
==============================================================================
0.JP.pool.ntp.org
.POOL. 16 p - 64 0 0.000 0.000 0.000
-sh11.paina.net 117.102.177.135 2 u 6 64 5 21.641 -57.809 5.654
*ntp-a2.nict.go.jp
.NICT. 1 u 5 64 7 7.223 2.600 7.007
+time.cloudflare.com
10.51.8.166 3 u 4 64 7 13.620 -1.200 6.948
+x.ns.gin.ntt.net
249.224.99.213 2 u 2 64 7 21.630 -1.898 1.710
root@cafe:~ #
ntpqコマンドで、参照しているntpサーバの一覧を確認します。行頭に「*」がついているのが、参照中のサーバで、「+」がついているのが待機中のサーバです。
FreeBSDではシェルとしてcshを使いますが、そのまま日本語を使えません。日本語化しておきましょう。
インターネットで書かれている日本語化をそのまま使うと、エラーメッセージやdate
コマンドやls
コマンドの日付まで日本語化されてしまいます。
rootでコンソールを使うことを考えると、ファイル名やテキストファイルの内容など必要なところだけ、日本語化されて欲しい!
なので、以下のようにしています。
root@cafe:~ # cd
root@cafe:~ # vi .login_conf
root@cafe:~ # cat .login_conf
me:\
:lang=C:\
:setenv=LC_CTYPE=ja_JP.UTF-8:\
:charset=ja_JP.UTF-8:\
root@cafe:~ #
ホームディレクトリの.login_confを編集して、新規にログインしてみます。
root@cafe:~ # vi テストファイル.txt
root@cafe:~ # cat テストファイル.txt
これはテストのためのファイルです。
root@cafe:~ # ls -l テストファイル.txt
-rw-r--r-- 1 root wheel 53 Oct 11 21:31 テストファイル.txt
root@cafe:~ #
このように、viコマンドやlsコマンドで日本語のファイル名や内容を取り扱えるようになりました。
以上で、基本設定は完了です。